子育ての忙しさ、親世帯の介護などの目的から、近頃、近居という生活スタイルに関心を持つ人が多くいます。そもそも近居というのは、親世帯と子供世帯が日常的に行き来できる距離で別々の住宅に暮らすことを意味します。一番の魅力は、互いに近くで暮らしているので病気で倒れたり、子育てが大変だったりした時にすぐに駆け付けることができる点です。さらに、住宅の資産を柔軟に活用できることもメリットと言えるでしょう。

例えば、病気などで親世帯が亡くなった際、遠くで離れて暮らしていると実家の片付けをするために遠方から駆け付けなければならず心身共に疲労が蓄積してしまいます。その点、近居であれば親世帯の家が空いた際に売却しやすい上に賃貸住宅として活用するという手段もあり、生活スタイルに合わせて柔軟に資産活用することが可能です。その他にも、近居には助成金制度があることも魅力といえます。介護しやすい環境を整えられる上に初めての出産や育児への不安を軽減できることから、国や自治体では近居に対する支援制度を積極的に実施しているのです。

助成金は住んでいる地域によって多少異なりますが、リフォームや引っ越しにかかる費用を補助してくれるのが一般的です。親が住みやすいように住宅をリフォームしたり、遠方の力引っ越しをしたりすることは、お金がかかることでしょう。ただお金の補助を自治体から受けられるので、経済的に助けられるのは嬉しい点といえます。