近居する住宅の工夫ポイント

親世代と子世代が同じ家に暮らす「二世帯住宅」に対し、それぞれの世帯が別々の住宅に暮らし、日常的に往来できる距離に住む「近居」が近年では増加傾向にあります。移動手段は徒歩・車・電車を問わず、10分から30分程度で通える距離が理想という声がある一方で、車・電車で1時間以内の近居する家庭も少なくありません。親世帯の介護や仕事が忙しい子世帯の家事・育児を、協力し合えるメリットがあることから、このような暮らし方に関心を持つ人が増えています。近居をする場合は、お互いの価値観の違いや生活スタイルを考慮して、家族全員が無理なく快適に暮らせる場所に住むことが大切です。

近居をするため、親世帯と子世帯が集まる際にも使いやすいように、中古物件をリフォーム・リノベーションする人も多く、将来的には同居や住み継ぎを考慮して、住宅選びをする家庭もあります。介護や子育てをするために、複数人で入浴しやすいように大きめのユニットバスにしたり、浴槽内のステップ設置や腰掛けを用意するなどもおすすめです。将来同居する可能性がある住宅では、収納容量を確保することも重要ですし、クローゼットや靴箱をどのように使い分けるかも決めておくと、荷物の置き場所に困ることがなくなります。家族が集まれる広いリビング・ダイニング、小さな子どもや高齢者用の低位置の照明スイッチ、バリアフリーや引き戸、腰かけのある玄関なども設置しておくと、家族全員が快適に暮らすことができます。

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