近居とは、親世帯と子世帯が徒歩・電車・自動車・自転車などで1時間以内に移動できる距離に、別の家なり部屋に住むことを言います。同居は2世代・3世代が同じ家に一緒に住むのですから、色々な問題点も出てきます。そのような問題を緩和させたり解決する方法として近居が考えられます。まず生活をする上で、親と子では暮らしのリズムが違います。

起床に始まり、食事の時間・労働などの行動時間は年齢でも大きく変わってくるので、一緒の住まいではその違いがストレスになりがちです。しかし近居であれば近くには住んでいても別の住居ですのでその心配はありません。それぞれのペースで生活を送ることができます。また距離感を保ちつつ、互いをサポートできるのも近居の大きなメリットです。

子育ての時に困ったことが起きた場合でも親の家が近ければ頼ることもできますし、親の側も自分たちの生活を続けながら子供に見守りをしてもらうということもできるのです。同居で起きがちなトラブルとして、金銭的なことからくる不満もあります。一つの家でかかる光熱費などは振り分けができません。電気や水道を誰がいつどのくらい使ったというのを証明することはできませんので、水道代や電気代などのコストがかさんだ場合、使った使わないで喧嘩などに発展することも考えられます。

別の住まいであればこのような心配もありません。このように同居で起きがちなトラブルも、近居であればそれぞれが暮らす家の距離を少しだけ離して暮らすことで、支え合うという気持ちに変えていけるのが良いところだと思います。